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↑ 2017年11月5日にトランプ大統領来日の際 横田で撮影されたVC-25A(エアフォース・ワン)29-9000で 以下は、松野氏の記事をそのまま ご紹介したい。

---以下 松野氏の記事--

 時期的には風は北風、素直に考えるとR/W36を使用するのだが、前回オバマ大統領来日の際は、逆風であるR/W18で降りたという実績から今回もR/W18であろうとのある航空カメラマンのSNSでの発言で大半の人がそれを信じ北側ポイントに向かった。JR拝島駅で列車を降りると殆どの撮影目的の人が、八高線に乗り換え箱根ヶ崎に向かっている。

 私としては箱根ヶ崎午前中順光のポイントは30年位前に行ったのが最後で、良いポイントのイメージがわかない。一か八かでR/W18の着r区を想定し、南で待つことにした。但しR/W沿道は立入禁止となっているので、良いポイントを知らない。R/Wエンド延長線の道沿にはすでに20~30人のカメラマンが群れていたがここでは近すぎ・・見上げるかたちになってしまう。少し東に下がった付近で撮影できそうな場所を探すが、住宅地で見通しは悪く電線が張り巡らされていて撮影が出来そうにない。やっと 小さな公園を見つけて出来る限り東にさがって待つ。

 公園の端は高い木々が並びアプローチが低ければ、木に遮られてしまう危険性が大きかった。
AF1到着予定の1時間前にC-17A(06-6164)が降りたので確認するとVC-25の場合、真横がギリギリフレームに入るか、但し高度が低ければ木立にかかってしまう状況が想定された。ただ 他に良いポイントもなさそうなので此処で待つことに。回りはたった3,4人だけ・・・心配。

やがて AF1のお出まし。R/W36!箱根ヶ崎で待っていた人達の落胆が想像できる、但し こちらもヒヤヒヤ 高度をとってくれと願うのみ ただ高度はC-17の時よりずっと低い。by C.Matsuno
 

長年某国で生活していた関係でもあるが、アメリカ大統領が来るからと言ってエアフォース・ワンと呼ばれる機体(VC-25)を撮りに横田。羽田に出かけることが無かったので 軍用機を撮り続けてきた私にとってこの美しいブルーのジャンボジェットは、映画で見る世界であり現実味がなかったのである。それが、2022年の横田基地祭にバイデン大統領がエアフォース・ワンで横田に飛来してくれたことから 私も撮影の機会に恵まれ一気に身近な存在となった。

 このページでは、最初に友人である松野氏が撮影されたVC-25(AF-1含み)の撮影行の記事と氏の作品をご覧いただきながら 今後の撮影の参考ともしていただきたい。

↑ 2022年5月22日 噂では横田基地公開の時間内にバイデン大統領がエアフォースワンで横田に降り立つと流れていた。しかし セキュリティ上の問題もあり ほとんどのギャラリーは、半信半疑でこの機体を待っていたのではないだろうか・・・でも 本当に航空祭の来客であふれる横田基地にVC-25Aは、降り立った。これが飛来する前に周辺を警戒するように横田基地のヘリが警戒をしていたので 期待感は高まったが、明るい内に降りてくれたのは嬉しかった。ご存知の通り ”エアフォース・ワン”と言うのは、交信用のコールサインであり 航空機の名称ではない。大統領が乗っている時のみ使われるコールサインである。
↑ アメリカ大統領専用機に相応しい実に美しい塗装であるが、このデザインは先代のVC-137/62-6000から受け継がれているもので、インダストリアル・デザインの草分けと言われるレイモンド・ローウィー(Raymond Loewy)の手によるものだそうだ。レイモンド・ローウィ―は、蒸気機関車から長距離バスなどのデザインに大胆な流線型を採用したり、スタイリッシュに仕上げることを得意としていた20世紀の代表的デザイナーと言われる。青系の配色の最終決定者は、暗殺されたケネディー大統領とジャックリーン夫人らしく、彼はケネディーの要望に従ってこの配色を提案している。現在、この機体の後継機種がトランプ前大統領によって発注され、彼の要望で白赤黒の三色の新デザインになる所であったが、どうも最終的には現大統領が、この色に戻したそうである。

↑ 到着後の式典の行われたハンガーの前に駐機するVC-25A Air Force One。
丁度式典が行われていた時の撮影で、ハンガーの中には岩国から飛来したF-35B(VMFA-121 VK)もいたが確認は出来ず。by C.Matsuno

奥には OC-135B(61-2670) OF "OPEN SKY" も駐機していた。

↑ VC-25A / 82-8000 89AW PAS(Presidential Airlift Group)  横田基地 2017/11/5       ex. 747-2G4B  N1788B  c/n 23824
オリジナルS/N は、86-8800 だが、前の大統領専用機VC-137C の62-6000,72-7000 に合わせて、82-8000 となった。
Air Force One のバックアップとして飛来。by C.Matsuno

↑ VC-25A / 92-9000 Air Force One  89AW PAS(Presidential Airlift Group) 羽田空港/2019/5/25           ex. 747-2G4B N60659 c/n 23825
時代は「令和」に変わり(2019/5/1)、今上天皇初の国賓として来日したトランプ大統領飛来時の撮影。by C.Matsuno

Wings
本機と予備機2機のVC-25A(B-747)は、レーガン大統領時代に発注された機体で、通常のB-747の製造コストの4倍にあたる約15億ドル近い費用を掛けて、大統領専用機としての改造を受けている。内装だけでなく、特に核爆発時発生する電磁波対策や対対空ミサイル防護システム等に多くの費用を掛けているそうである。また、飛行1時間当たりの費用も膨大で、14万ドル/1時間、日本円で2000万円近い費用が掛かる金食い虫でもある。(参考 イギリス制作の「Inside air force one])